青い森信用金庫は3日までに、青森県内の8月の経済概況を発表した。新型コロナウイルスによる夏祭りの中止・規模縮小やお盆期間の帰省自粛が影響し、個人消費は振るわなかった。八戸地区は在宅勤務やオンライン授業に対応した家具類の売れ行きが堅調だった一方、例年はお盆に販売が伸びる来客用寝具などは低迷。八戸市内の大型小売店5店舗の売り上げは前年同月比7・0%減で、マイナス幅は7月期からほぼ横ばいだった。青森地区では青森ねぶた祭の中止が響き、大型小売店2店舗の売上高は8・6%減となった。[br][br] 【水産加工】サバやイカなどの缶詰製品は売り上げが落ち込み気味で、コロナ禍に伴う巣ごもり需要が一巡。締めさばなどは回復傾向が見られるが、前年並みの水準には届いていない。[br][br] 【建設業】新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は17億5200万円(前年同月比48・6%減)にダウン。国発注による橋の下部工工事や青森県発注の学校関連工事などがあったものの、八戸市発注工事の受注件数が少なく、低水準な実績となった。[br][br] 八戸地区6社の官公庁工事は6億3400万円(35・4%減)、民間工事は3500万円(2・2%減)でそれぞれ前年を下回った。 十和田地区5社は、官公庁工事が9億7400万円(81・7%増)、民間工事が18億3200万円(168・4%増)で、いずれも大きく伸びた。[br][br] 青森地区5社は、官公庁工事が2億4500万円(25・0%減)に落ち込んだ一方、民間工事は5億9300万円(65・2%増)に伸長した。[br][br] 【鉄工業】八戸地区8社の新規受注高は、鉄骨工事が2700万円、製缶工事が1億300万円だった。