【情報滞留行政】A棟めぐる公表遅れが顕著

八戸市の情報公開を巡っては、実質的な赤字運営が続く市第3魚市場荷さばき施設A棟に関する公表の遅れが顕著だ。市水産事務所は本紙に対して、これまで何度も「議会優先」を理由に取材を拒んできた。 約32億円を投じて整備されたA棟は極端な利用低迷が続.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 八戸市の情報公開を巡っては、実質的な赤字運営が続く市第3魚市場荷さばき施設A棟に関する公表の遅れが顕著だ。市水産事務所は本紙に対して、これまで何度も「議会優先」を理由に取材を拒んできた。[br][br] 約32億円を投じて整備されたA棟は極端な利用低迷が続き、2019年度は5593万円の実質赤字。国から補助金の返還を求められる恐れがある上に、毎年の赤字が市民負担として重くのしかかっている。[br][br] にも関わらず、18、19年度に本紙が市決算公表後にA棟の収支公開を求めたのに対し、市は「(1カ月近く先の)議会閉会まで対応しない」と拒否。それ以外にも、A棟の運用結果を示した「事後評価」なども、国や県に提出していたのに、協議会までの10日以上も公表しない例があった。[br][br] こうした市の対応について、小林眞市長は「公表の主体が市ではない」「地方自治法の規定に沿った対応だ」などとして、正当性を主張。情報公開に関する市の姿勢に問題ないとの見解を強調している。