農作業効率化、出荷時期調整も ゴボウ貯蔵選別施設が稼働/六ケ所

新施設に貯蔵されたゴボウを確認するゆうき青森農協の職員=25日、六ケ所村内
新施設に貯蔵されたゴボウを確認するゆうき青森農協の職員=25日、六ケ所村内
六ケ所村が平沼地区に整備したゴボウの貯蔵選別施設が完成し、9月中旬から稼働している。青森県内で有数の生産量を誇る地元産ゴボウの安定貯蔵が期待されており、村は農作業の効率化や、出荷時期の調整による農家の所得向上につなげたい考えだ。 村農林水産.....
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 六ケ所村が平沼地区に整備したゴボウの貯蔵選別施設が完成し、9月中旬から稼働している。青森県内で有数の生産量を誇る地元産ゴボウの安定貯蔵が期待されており、村は農作業の効率化や、出荷時期の調整による農家の所得向上につなげたい考えだ。[br] 村農林水産課によると、村内のゴボウ作付面積は本年度、約220ヘクタール。ゴボウの収穫期は10月から年内いっぱいまでで、これまでは村内の貯蔵施設で対応しきれず、一部は畑で越冬させて春に収穫していた。[br] ただ、春はナガイモなどほかの野菜の種まき時期と重複するため、ゴボウ収穫は農家にとって重労働になっていた。また、ほかの産地との切り替え時期に当たり、供給過多で価格が安くなることもあった。[br] 新施設はゆうき青森農協六ケ所センター内に整備。鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は1744平方メートル、最大貯蔵量が693トンとなる。総事業費は約6億3340万円で、農林水産省の補助金を一部活用した。施設の指定管理者として同農協を指定。貯蔵だけでなく、太さや長さによってより分ける選別作業も行う。[br] 同農協の担当者は「ゴボウの収穫を年内に完了してもらうことで、春に集中していた作業を平準化できる。施設を活用してほしい」と期待した。新施設に貯蔵されたゴボウを確認するゆうき青森農協の職員=25日、六ケ所村内