全国水産高校長協会が優秀な生徒を表彰する「マリンマイスター」に、青森県立八戸水産高(福嶋信校長)の8人が新たに「シルバー」として認定された。新型コロナウイルスの影響により、取得に必要な活動が制限される中での健闘に、生徒たちは自信を深めている。[br] 「マリンマイスター」は同協会が資格試験や検定、各種大会の成績をポイント化して評価する仕組みで、プラチナ(60点以上)ゴールド(59~45点)シルバー(44~30点)の3段階がある。[br] 今回認定されたのは、いずれも水産食品科3年の大山かりんさん、佐々木聖菜(せな)さん、花生摩耶さん、若宮杏梨さん、上田笑夢(えむ)さん、葛西皓(こう)さん、細川晴希さん、松田晶樹(てるき)さん。[br] 本年度はコロナの影響で一時期休校となった上、各種大会や一部の資格試験が見送られたが、8人は学業の傍ら、就職や進学に向けて必要な資格を着実に積み上げ、8月に申請した。[br] 最高点の41点は大山さん、佐々木さん、松田さんの3人。食品製造分野への就職を志す大山さんは「現場で使うと思って」、女性では珍しいフォークリフト運転者資格も取得。佐々木さんも同様の理由でビジネス文章実務検定に合格し、「就活のPRになれば」と期待する。[br] 3年生が現在取り組んでいる課題研究発表の成績や、卒業までの資格取得によっては「ゴールド」への昇格も十分に見込まれる8人。階上産アブラメの薫製開発に取り組む松田さんは、「何とか成果を出し切りたい」と意欲を見せた。