全市町村が黒字決算見込み 青森県内19年度

青森県は18日、県内40市町村の2019年度普通会計決算見込みを公表した。歳入と歳出の差額から20年度に繰り越すべき財源を除いた実質収支は、12年度以降、8年連続で全団体が黒字だった。財政構造の弾力性を測る指標の経常収支比率(40市町村平均.....
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 青森県は18日、県内40市町村の2019年度普通会計決算見込みを公表した。歳入と歳出の差額から20年度に繰り越すべき財源を除いた実質収支は、12年度以降、8年連続で全団体が黒字だった。財政構造の弾力性を測る指標の経常収支比率(40市町村平均)は前年度と同じ92・7%。比率が高いほど財政の硬直化が進んでいることを表すが、90%以上は24団体で、野辺地町が102・9%で最も高かった。[br] 40市町村合計の決算規模は、歳入が3・5%増の7123億8900万円、歳出が3・4%増の6937億8800万円だった。 経常収支比率は市平均が93・6%で0・5ポイント改善、町村平均が90・7%で1・2ポイント悪化した。[br] 財政健全化の指標となる実質公債費比率(40市町村全体)は11・1%で、0・2ポイント改善。地方債の発行に知事の許可が必要となる18%以上は1団体(東通村18・5%)だった。[br] 県市町村課は「19年度は八戸市総合保健センターの整備など、市部では大規模事業が多かったため、決算額が増加した」と説明。「20年度は新型コロナウイルスの影響で地方税や地方交付税が不透明な部分が大きい。引き続き大規模事業の平準化など慎重な財政運営が必要だ」としている。