【再処理工場】封印ワイヤ破断、規制庁が現場確認へ

使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の核物質管理用の封印ワイヤが破断していた問題で、原子力規制庁は16日、事業者の日本原燃がこれまで示してきた再発防止策の実効性を確認するため、規制庁職員が現場に立ち会い、教育の記録などを確認すると明らかにし.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の核物質管理用の封印ワイヤが破断していた問題で、原子力規制庁は16日、事業者の日本原燃がこれまで示してきた再発防止策の実効性を確認するため、規制庁職員が現場に立ち会い、教育の記録などを確認すると明らかにした。同日の原子力規制委員会の定例会合で報告した。[br] 再処理工場では8月、プルトニウム保有量のデータ伝送用ケーブルが入った金属製の箱(プルボックス)に、国際原子力機関(IAEA)と規制庁が設置した封印ワイヤが破断しているのが見つかった。箱には金属パイプが接触したような跡が残っていた。[br] 封印ワイヤの破断は2008年以降、7回発生。規制庁の担当者は「再発防止策は毎回報告されているが、実効性がなかったからこそ(繰り返し)起こっている」と指摘した。[br] 一方、規制委の更田豊志委員長は同日の会見で「切ってしまった時になぜ原燃に報告されなかったか。分析なり見解なりが欲しい」と述べ、原燃の報告書は不十分―との認識を示した。