地域の安全見守り30年 交通指導隊倉石支隊の沼沢さん「さらなる記録継続を」

倉石小児童の下校を見守る沼沢こえ子さん(左)。30年以上にわたって地域の交通安全に尽力している
倉石小児童の下校を見守る沼沢こえ子さん(左)。30年以上にわたって地域の交通安全に尽力している
五戸町倉石地区で、約30年間にわたって地域の交通安全に尽力している女性がいる。五戸地区交通指導隊倉石支隊で支隊長を務める沼沢こえ子さん(67)だ。青森県内でも珍しい女性支隊長として、これまで仕事や家庭と並行して事故の未然防止に取り組んできた.....
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 五戸町倉石地区で、約30年間にわたって地域の交通安全に尽力している女性がいる。五戸地区交通指導隊倉石支隊で支隊長を務める沼沢こえ子さん(67)だ。青森県内でも珍しい女性支隊長として、これまで仕事や家庭と並行して事故の未然防止に取り組んできた。「長く活動を続けてこられたのは仲間や家族の理解があったおかげ」とこれまでの歩みを振り返り、輪禍根絶に向けて活動の継続を誓っている。[br] 旧倉石農協に勤めていた1988年、同支隊や交通安全の母の会に所属する先輩たちから勧誘されて指導隊に入隊。以来、仕事や子育てに追われる日々を過ごしながら、地域住民の安全を願って交通安全活動にも力を注いできた。[br] 現在は、夫と共に葉たばこ農家を営む傍ら、町内のパトロールやイベント時の交通整理、町内小学校での自転車安全教室や登下校の見守りなど啓もう活動を行っている。[br] “三足のわらじ”を履きながらの活動には困難も伴ったが、原動力になったのは、家族や仲間の支えと地元住民の協力だ。「活動の際、地域の人たちから『ご苦労さま』と声を掛けてもらえるのがうれしい」と目を細める。[br] 指導隊や交通安全協会などの地道な運動のかいもあり、倉石地区では交通死亡事故が2600日以上発生していない。沼沢さんは「地域住民の協力や交通安全意識の高まりがなければなし得ない記録」と周囲に謝意を示し、「みんなで力を合わせ、事故ゼロ記録を伸ばしていきたい」と力を込めた。倉石小児童の下校を見守る沼沢こえ子さん(左)。30年以上にわたって地域の交通安全に尽力している