19年度の赤字は5593万円/八戸市第3魚市場A棟

稼働以来赤字が続く八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟=8月
稼働以来赤字が続く八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟=8月
八戸市は11日、稼働が低迷する市第3魚市場荷さばき施設A棟の2019年度収支が5593万円のマイナスで、供用開始の12年度以降の累計では4億7348万円の赤字になったと公表した。同日開かれた市議会決算特別委員会で、議員の質問に回答した。特別.....
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 八戸市は11日、稼働が低迷する市第3魚市場荷さばき施設A棟の2019年度収支が5593万円のマイナスで、供用開始の12年度以降の累計では4億7348万円の赤字になったと公表した。同日開かれた市議会決算特別委員会で、議員の質問に回答した。特別委終了後、歳出の内訳などを問い合わせた本紙の追加取材には「(市議会が閉会する)17日以降に説明する」とし、従来の「議会優先」の姿勢を崩していない。[br] 特別委では、山名文世委員(新緑・無所属)が19年度市魚市場特別会計決算について質問。A棟の赤字は18年度の6658万円より縮減した。[br] 市水産事務所は特別委終了後の本紙の追加取材に対し、赤字が減った理由を「設備の修繕の優先順位を見直すなどし、支出を抑えた」と説明。一方、特別委で質問が出なかった修繕費や施設管理の委託料、電気代といった支出の内訳については金額の公表を避けた。[br] 情報公開の対応について、茨島隆所長は「(市の)一部署の判断で対応を変えられるか、判断がつかない」と説明。議員側の質問以外の内容については、従来通り17日の特別会計の認定後に取材を受ける姿勢を堅持した。[br] A棟の水揚げでサバとイワシの混獲に対応する理由について「あくまでサバの取り扱い増が目的」と強調し、イワシのHACCP(ハサップ)認定取得の可能性は低いとの認識を示した。[br] 特別委ではこのほか、A棟の「事後評価」の公表が遅れた件について、茨島所長が「提出直前まで青森県や国のアドバイスを受けながら進めていた」などと釈明、「本当に申し訳なかったと思っている」と陳謝した。今後は議会事務局と協議しながら、対応を検討するとした。稼働以来赤字が続く八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟=8月