再処理工場完工1年延期 原燃が六ケ所村議会に説明

完工時期延期の理由について説明する増田尚宏社長=9日、六ケ所村中央公民館
完工時期延期の理由について説明する増田尚宏社長=9日、六ケ所村中央公民館
六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の完工時期を2021年度上期から22年度上期へ1年延期したことについて、日本原燃の増田尚宏社長は9日、村議会に対して見直しの経緯を説明し、「今回示した期間の中で必ず完工を成し遂げる」と改めて強調した。 村の.....
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 六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の完工時期を2021年度上期から22年度上期へ1年延期したことについて、日本原燃の増田尚宏社長は9日、村議会に対して見直しの経緯を説明し、「今回示した期間の中で必ず完工を成し遂げる」と改めて強調した。[br] 村の要請を受け、村中央公民館で開催された村議会議員全員協議会に原燃の増田社長ら3人が出席した。[br] 原燃側は竜巻防護対策の一環として、地上に飛来物防護ネットを備えた冷却塔を新設するため、工事に相応の時間が必要になることなどを延期の理由に挙げた。安定操業に向け、技術力強化などに取り組むアクションプランも示した。[br] 議員からは「着実に事業を進めてほしい」「どのような事故にも対応できるように訓練してほしい」などの意見が上がった。[br] 髙橋文雄議長は「今回の延期は安全性向上対策工事のためで、これまでとは大きく意味合いが違う」と理解を示しつつ、「工場がいまだ完成していないことに村民は不信感を覚えている。工事に全力を傾注してほしい」と要望した。[br] また、同日は村議会むつ小川原エネルギー対策特別委も開催。原子力規制庁が新規制基準に関する再処理工場の審査概要について説明した。完工時期延期の理由について説明する増田尚宏社長=9日、六ケ所村中央公民館