県民文化祭、八戸を主会場に開幕/芸術の秋盛り上げる

清心尼の生き様を踊りで描く出演者=6日、八戸市
清心尼の生き様を踊りで描く出演者=6日、八戸市
第30回青森県民文化祭が6日、八戸市を主会場に開幕した。11月中旬まで民謡や合唱など8分野を繰り広げ、芸術の秋を盛り上げる。同日は市公民館でオープニングフェスティバルが開かれ、市内の日本舞踊の団体や演劇人らが江戸時代初期の八戸の女領主清心尼.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 第30回青森県民文化祭が6日、八戸市を主会場に開幕した。11月中旬まで民謡や合唱など8分野を繰り広げ、芸術の秋を盛り上げる。同日は市公民館でオープニングフェスティバルが開かれ、市内の日本舞踊の団体や演劇人らが江戸時代初期の八戸の女領主清心尼(せいしんに)をモデルにした舞踊劇などを披露した。[br] 県文化振興会議などからなる県民文化祭実行委員会(山﨑力会長)が主催。今年は新型コロナウイルスの影響で開催を見送った分野も多かった。フェスティバルは例年より観客数を抑え、客席の間隔を空けるなど、感染対策を講じて実施した。[br] 式典で山﨑会長は「人間が生きていくには食べ物だけではなく、文化という心の糧が必要。コロナ禍という苦しい中で公演にこぎつけた皆さまに感謝したい」とあいさつ。小林眞市長も歓迎の言葉を述べた。[br] 続いて市内の団体が八戸の四季を踊りで紡いだ「八戸風物詩」を発表。日本舞踊やモダンダンスのほか、虎舞やえんぶりなど地域の伝統芸能を届けた。[br] 舞踊劇「かたづのと清心尼~根城南部の悲哀~」は、作家・中島京子さんの歴史小説を基に市公民館の柾谷伸夫館長が脚本を手掛けた。[br] 夫の死により八戸南部氏の当主となった清心尼が地域を守り抜こうと奮闘する様子を、泉流師範の泉彩菜さんら出演者が日本舞踊と芝居で表現。守り神「かたづの」やかっぱも登場する幻想的な世界観に観客が見入っていた。清心尼の生き様を踊りで描く出演者=6日、八戸市