青い森信用金庫は5日までに、青森県内の7月の経済概況を発表した。地域経済に広がる新型コロナウイルスの影響は根強く、国の特別定額給付金による効果も一巡したとみられる。八戸地区の個人消費は、テレワーク向けの家電や家具の売れ行きが好調だったものの、八戸市内の大型小売店5店舗の売り上げは前年同月比6・9%ダウン。6月期の2・6%減よりもマイナス幅が膨らんだ。青森地区の個人消費も振るわず、大型小売店2店舗の売上高は9・3%減となった。 [br] 【水産加工】6月期に減ったサバ缶詰の需要は回復が見られたが、イカやサンマの缶詰の動きは鈍い。締めさばはスーパー向けを中心に回復傾向で、練り物や塩辛も売れ行きは堅調だ。[br] 【建設業】新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は37億8500万円(前年同月比12・1%増)に伸長。県発注の道路改築工事や学校関連工事、港湾関連工事に加え、八戸市発注では橋整備の大型工事などがあり、前年より受注件数が増えた。[br] 八戸地区6社の官公庁工事は2億4700万円(72・9%減)にダウンし、前年実績が低水準だった民間工事は4600万円(263・3%増)に増加した。[br] 十和田地区5社は、官公庁工事が8億4600万円(19・4%増)にアップした一方、民間工事は12億4900万円(10・4%減)で前年を下回った。[br] 青森地区5社は、官公庁工事が8億6900万円(5・0%増)、民間工事が8億900万円(19・9%増)にそれぞれ伸びた。[br] 【鉄工業】八戸地区8社の新規受注高は、鉄骨工事が4億2千万円、製缶工事が8300万円だった。