陸奥湾内に洋上風況観測塔設置へ 月内着工、環境データ収集

横浜町と野辺地町沿岸の陸奥湾内で洋上風力発電事業を共同計画する青森風力開発(六ケ所村・岡山信広代表取締役)と日本風力開発(東京・塚脇正幸社長)は4日、両町から沖合2キロの地点に、風の強さなどを観測する洋上風況観測塔を設置することを明らかにし.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 横浜町と野辺地町沿岸の陸奥湾内で洋上風力発電事業を共同計画する青森風力開発(六ケ所村・岡山信広代表取締役)と日本風力開発(東京・塚脇正幸社長)は4日、両町から沖合2キロの地点に、風の強さなどを観測する洋上風況観測塔を設置することを明らかにした。今月中の着工を目指しており、完成後は約3年間にわたって海域の環境データを収集する方針。 同日の横浜町議会議員説明会で、事業計画を説明した。[br] 両社は「(仮称)陸奥湾洋上風力発電事業」を計画。9500キロワット級の風車を32基程度設置する計画で、最大出力30万4千キロワットを見込んでいる。現在は事業開始に向け、湾内の環境や漁業への影響などを調べている。[br] 観測塔は、海底からの高さが約80メートルで、両町の境界付近に1基建設する予定。各種センサーを備えており、風の強さだけでなく、波の高さや水質などのデータも集める。湾内の風車設置工事の実験と課題の洗い出しに活用しながら、得られたデータは漁業者と共有することで漁業へのメリットも探るとしている。[br] 陸奥湾は、洋上風力発電施設を優先整備する国の「促進区域」に2年連続で選外となっている。岡山代表取締役は取材に「漁業者をはじめとした地元と協調しながら、事業の実現を目指したい」と述べた。