【秋田港イカ釣り漁船火災】親戚ら「なぜこんなことに」 

秋田港で発生した東通村野牛漁協所属のイカ釣り漁船「第10喜宝丸」の火災で、船内から1人の遺体が見つかった。火災後、男性乗組員(58)=同村=と連絡が取れておらず、親戚や関係者は3日、本紙取材に「なぜこんなことになったのか」と困惑した表情を見.....
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 秋田港で発生した東通村野牛漁協所属のイカ釣り漁船「第10喜宝丸」の火災で、船内から1人の遺体が見つかった。火災後、男性乗組員(58)=同村=と連絡が取れておらず、親戚や関係者は3日、本紙取材に「なぜこんなことになったのか」と困惑した表情を見せた。[br] 親戚の漁師杉本喜代志さん(64)によると、乗組員は村内の中学校を卒業後、県水産修練所(当時八戸市)で腕を磨き、17歳で漁師に。40年間イカ釣り一筋で、周囲も一目置くほどの腕前だったという。「これまでにけがもトラブルもなかった。まめな性格で、火の元の管理を怠るような人ではないはずだが…」と心配していた。[br] 第10喜宝丸とは船団を組み、今年も5月末から日本海を皮切りにスルメイカ漁をしていた杉本さん。近く一緒に北海道沖に向かう予定だったというが、「船の調子が悪いといったことは聞いていなかった」と語った。[br] 乗組員について、野牛漁協の女性職員は「いつもにこにこしていて、私たちにお菓子を差し入れてくれる良い人だった」と、無事を祈った。野牛地区の元漁師の男性(68)は「こんな(爆発炎上の)事故は初めて聞いた」と驚いた様子だった。