イコモス調査は9月4~15日 世界遺産目指す縄文遺跡群

青森県などは28日、2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が9月4~15日に現地調査を実施すると発表した。遺跡の保存状態や価.....
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 青森県などは28日、2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が9月4~15日に現地調査を実施すると発表した。遺跡の保存状態や価値が保たれているかどうかを評価する最終的な機会となる。登録の可否は、来年夏の世界遺産委員会で審査される予定。[br] 縄文遺跡群は青森、岩手、秋田、北海道の4道県にある17遺跡で構成。現地調査ではオーストラリアの専門家が全遺跡を回る。調査は非公開で、三内丸山遺跡(青森市)、大湯環状列石(秋田県鹿角市)、北黄金貝塚(北海道伊達市)、御所野遺跡(一戸町)の4カ所のみ、報道陣に一部公開される。[br] 現地調査の結果は、昨年提出した推薦書などを基にした書類審査の結果と合わせて、来年5月ごろに勧告される。今年の世界遺産委員会は新型コロナウイルスの影響で延期となり、開催時期も未定だが、青森県の担当者は「来年の縄文遺跡群の審査に影響を与えるものではない」としている。[br] 縄文遺跡群世界遺産登録推進本部長である三村申吾知事は「文化庁、関係自治体と総力を結集し、世界遺産にふさわしい文化遺産であるとの評価が得られるよう取り組む」とのコメントを出した。