11年連続黒字/八戸市民病院19年度決算

八戸市立市民病院は21日、2019年度決算の概要を公表した。事業収益から事業費を差し引いた純利益は9億2900万円で、11年連続の黒字となった。 延べ入院患者数は19万739人(前年比1870人減)、延べ外来患者数は24万4375人(310.....
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 八戸市立市民病院は21日、2019年度決算の概要を公表した。事業収益から事業費を差し引いた純利益は9億2900万円で、11年連続の黒字となった。[br] 延べ入院患者数は19万739人(前年比1870人減)、延べ外来患者数は24万4375人(310人増)。一般病床の利用率は89・3%と高い利用率を維持した。[br] バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の拡大防止策などにより新規の入院患者数は減少したものの、心臓や脳外科など高度な手術を含めた手術件数が増加し、昨年度よりも診療単価を上回ったため、事業収益は201億5200万円(1・2%増)となった。[br] 支出に当たる事業費は192億2300万円(5・2%増)。特に医師や看護師への手当て分の給与費が増加したほか、がん治療に関わる薬剤費や高度な手術が増えたことによる診療材料費が膨らんだ。[br] 入院や外来による医業収益から給与費や医療材料費などの医業費用を差し引いた病院本業での利益は、医業費用がかさんだことにより1億8400万円の赤字を計上したものの、純利益では黒字を確保し、累積欠損金は7億1400万円(56・5%減)に減少した。市の一般会計からの繰入金は約15億だった。[br] 同病院管理課の工藤俊憲課長は「収益確保と運営の効率化による費用の削減に努め、できるだけ早期に累積欠損金を解消し、安定した経営基盤を築きたい」と話している。