むつ市が出身者対象にオンライン夕涼み会 帰省できない古里“体感”絆深める

帰省を自粛したむつ市出身者がズームで参加し、古里に思いを巡らせた夕涼み会
帰省を自粛したむつ市出身者がズームで参加し、古里に思いを巡らせた夕涼み会
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、お盆の帰省を自粛したむつ市出身者らを対象に、市は14日、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使った夕涼み会を企画した。市民有志による田名部まつりや大湊ネブタのお囃子(はやし)中継などもあり、参加した4.....
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、お盆の帰省を自粛したむつ市出身者らを対象に、市は14日、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使った夕涼み会を企画した。市民有志による田名部まつりや大湊ネブタのお囃子(はやし)中継などもあり、参加した41人が古里をオンラインで“体感”し、絆を深めた。[br] 夕涼み会には首都圏などのほか、米国やベトナムからも参加があった。参加者は、市が事前に送った地元事業者製造のお酒やジュースで乾杯し、自己紹介。宮下宗一郎市長は、市のPRキャラクター「ムッシュ・ムチュラン1世」に双子の赤ちゃんが誕生したことや、新たなスポーツ拠点として総合アリーナが完成したことなど市の近況を報告した。[br] 続いて古里に思いを巡らせてもらう演出として、市内各地と中継を結び、市民有志による田名部まつりや大湊ネブタのお囃子を放送。市役所大会議室では田名部おしまこ流し踊りが行われ、参加者も一緒になって踊った。最後は全員で市民歌を合唱。チャットでは「涙腺が崩壊した」などと感極まった書き込みも見られた。[br] 年配の親や親戚に迷惑をかけたくない―と、お盆の帰省を取りやめた高橋洋さん(41)=川崎市=は、「上京して二十数年で初めて帰省できないが、帰りたいという思いにつながる」と企画を評価。学生大塚小麦さん(18)=横浜市=は「おしまこ流し踊りもじっくり見たことがなくて、お囃子も長い時間参加することがなかったので、ちゃんとむつを経験した感じ」と感想を語った。[br] 宮下市長は「新しいチャレンジだったが、皆さんの我慢が感動に変わった瞬間を共有でき、新しい時代の始まりを感じることができた」と手応えを示し、市として今後も新型コロナ対策に万全を尽くす考えを示した。帰省を自粛したむつ市出身者がズームで参加し、古里に思いを巡らせた夕涼み会