青森県内、7月以降PCR検査数が増加 個人レベルで感染リスク軽減対策を

八戸市保健所では八戸駅にサーマルカメラを設置し、利用客らに感染予防対策を呼び掛けている=7日、八戸市
八戸市保健所では八戸駅にサーマルカメラを設置し、利用客らに感染予防対策を呼び掛けている=7日、八戸市
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国で解除された6月以降、出張や旅行などで県境を超えた移動が活発になっている影響もあり、青森県内では7月以降、PCR検査数が増加している。八戸市保健所でも、首都圏など感染者が増えている地域に滞在.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国で解除された6月以降、出張や旅行などで県境を超えた移動が活発になっている影響もあり、青森県内では7月以降、PCR検査数が増加している。八戸市保健所でも、首都圏など感染者が増えている地域に滞在した人からの相談が複数寄せられている。お盆の時期となり、帰省客の増加も見込まれることから、市保健所は警戒を強め、より一層の感染予防対策を呼び掛けている。[br] 市保健所によると、これまでに実施したPCR検査数は359件(8月4日現在)。6月は検査数が少なかったが、7月に入ってから検査数が増加しているといい、特に出張や旅行で首都圏などを訪れた人たちの検査が目立つという。[br] 県全体のPCR検査数を見ても、6月は計138件だったのに対し、7月は関東や関西方面に滞在歴のある感染者が確認されたこともあり、計465件と3倍以上に跳ね上がっている。[br] 岩手県でも、7月29日に初の感染者が確認されて以降、感染者が相次いでおり、その行動歴の多くには感染が拡大する地域への移動や感染が疑われる人との接触が含まれていた。[br] 今後、帰省や観光など県境をまたいだ移動の増加が予想されることから市保健所では、手指の消毒やマスクの着用はもちろん、大人数での会食を避けるといった、個人レベルでのリスク軽減を呼び掛ける。[br] 市保健所の工藤雅庸所長は、厚生労働省が提言する「病原体を持ち込まない、持ち出さない、拡(ひろ)げない」の感染拡大防止の基本方針を挙げた上で、「特に『拡げない』を重視して対策をしている。一人一人ができるだけ感染が広がる状況を避けることが大切」と指摘。[br] 体温など健康状態を常に把握することも重要で、市保健所は、13日まで八戸駅にサーマルカメラを設置し、感染予防への意識啓発を図っている。[br] また、お盆中は休診する診療所が多く、具合が悪くても受診をためらってしまう状況も懸念されるが、市保健所では、仮に感染が疑われる症状があった場合は、まずは帰国者・接触者相談センターに連絡してほしい―と強調。小笠原光則副所長は「我慢をしていたら知らず知らずのうちに感染を広げてしまうかもしれない。センターを活用してほしい」と呼び掛けている。八戸市保健所では八戸駅にサーマルカメラを設置し、利用客らに感染予防対策を呼び掛けている=7日、八戸市