蕪島(八戸)周辺で野良猫の捕獲急増/ウミネコの天敵、一時的な傾向か

蕪島周辺でウミネコの天敵となる野良猫などの捕獲数が急増。八戸市は今後の推移を見守る(写真はコラージュ。上は蕪島、下は放獣する市職員) 
蕪島周辺でウミネコの天敵となる野良猫などの捕獲数が急増。八戸市は今後の推移を見守る(写真はコラージュ。上は蕪島、下は放獣する市職員) 
八戸市の蕪島周辺で今年、ウミネコの天敵となる野生動物の捕獲数が急増していることが、市などの調査で分かった。多くは近辺の野良猫で、市は「すみかを失ったことによる一時的な現象では」とする一方、今後の影響についても警戒している。 ウミネコは抱卵期.....
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 八戸市の蕪島周辺で今年、ウミネコの天敵となる野生動物の捕獲数が急増していることが、市などの調査で分かった。多くは近辺の野良猫で、市は「すみかを失ったことによる一時的な現象では」とする一方、今後の影響についても警戒している。[br] ウミネコは抱卵期に巣を離れられないため、その期間に他の野生動物から襲われるケースが起きている。このため市は、捕獲許可を持つ関係者に4~8月、夜間に箱わななどを設置するよう依頼している。捕獲した動物は、蕪島から離れた場所で放獣しており、殺処分はしていない。[br] 管轄する市教委社会教育課によると、例年はキツネやタヌキが年間1~2匹捕まる程度だったが、今年は7月末時点で既に12匹がわなに掛かった。最も多かったのは野良猫7匹で、キツネは2匹、タヌキは3匹だった。[br] 地元関係者が原因として指摘するのは、蕪島の近くで長年放置され、野良猫のすみかになっていたとみられている旧八戸漁連の冷凍冷蔵庫。昨年やっと解体されたが、それによってすみかを失った野良猫が周辺をうろつく機会が増えた―との見立てだ。[br] 同課の舘合裕之課長は「野良猫もウミネコを襲う恐れがある動物。この説が正しいとすれば、野良猫の捕獲数の増加は一時的なもので、影響は限定的とも考えられる」と説明。一方、「他の野良猫が蕪島周辺で繁殖し、数が増える可能性も否定できない」と話し、今後の行方を注視する方針だ。蕪島周辺でウミネコの天敵となる野良猫などの捕獲数が急増。八戸市は今後の推移を見守る(写真はコラージュ。上は蕪島、下は放獣する市職員)