コロナ下のギフト商戦活発 お中元や帰省控える家族向け

地場産品を贈答用として充実させたさくら野八戸店の「ふるさとコーナー」
地場産品を贈答用として充実させたさくら野八戸店の「ふるさとコーナー」
新型コロナウイルスの感染拡大で、帰省など人の往来が少なくなったことを背景に、遠方の人へ贈る夏のギフト商戦が活発に動いている。青森県内の大型小売店は、コロナ禍でもお中元の売り上げは前年並みと健闘。暑中見舞いの贈答品も注目を集める。一方、全国に.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、帰省など人の往来が少なくなったことを背景に、遠方の人へ贈る夏のギフト商戦が活発に動いている。青森県内の大型小売店は、コロナ禍でもお中元の売り上げは前年並みと健闘。暑中見舞いの贈答品も注目を集める。一方、全国に緊急事態宣言が発令されたゴールデンウイーク(GW)に続き、お盆期間も帰省を控える傾向が強く、“地元の味”を焦がれた県外の家族や親戚に地場産品を贈るケースも増えている。[br] 八戸市十三日町の三春屋は、13日まで「お中元ギフトセンター」を開設。GWに県境をまたぐ移動が制限された影響もあって、お中元の出足は早く、6月は前年の約2倍の売り上げ。同月上旬から購入予約を受け付けたサクランボの青森県独自品種「ジュノハート」が、商戦のスタートダッシュをけん引したという。[br] お中元のギフトを離れて暮らす大学生の子どもらに贈るケースも。電子レンジで温めれば食べられる簡便調理の水産加工品などが人気を高めているようだ。[br] お盆に向けては、好きな地場産品を8品選べる「8ギフト」をお勧めする。原子正男ギフトセンター長は「帰省をやめた遠方の家族に、青森の味覚を贈ってみては」とアピールした。[br] 10日までお中元の会場を特設している同市三日町のさくら野八戸店は、感染防止策の一環として、一定期間に人が集中しないように宣伝方法などを工夫。例年は7月上旬がピークだが、今年は前倒しされる形で6月にも分散され、全体の売り上げは前年並みを確保した。特に地場産品が好調で、前年を上回ったという。[br] ギフト商戦のメインは、お中元からお盆用に徐々に移行中。地下の銘店売り場の「ふるさとコーナー」を充実させ、サバ缶やいちご煮など地元の名物を贈答品として発信している。全国の銘菓を販売する企画も予定しており、例年より人の移動が少なくなることを踏まえた商戦を展開する。[br] 増子雅食品催事・ギフト係長は「地元の特産品は県外の人から見ると珍しくて新鮮。新商品も加えながら、お盆の帰省や行き来を控える人のニーズに合わせて提案したい」とPRした。[br] 遠方の人に会うのが難しくなったコロナ禍を受け、贈り物に対する市民の関心は高い。東京の大学に通う息子に地場産品を贈った市内の主婦(51)は「GWに続いてお盆も帰省しない予定。いつになれば東京から帰って来られるか心配だけど、青森の味だけでも楽しんでくれれば」と話した。地場産品を贈答用として充実させたさくら野八戸店の「ふるさとコーナー」