青い森信用金庫は4日までに、青森県内の6月の経済概況を発表した。依然として新型コロナウイルスの影響が見られるが、消費低迷が続いた地域経済は徐々に上向き始めた。八戸地区の個人消費を見ると、国が支給した特別定額給付金の効果が持続し、家電や家具などを中心に消費は回復基調。一方、紳士服販売などはまだ不調で、八戸市内の大型小売店5店舗の売り上げは前年同月比2・6%減となった。青森地区の消費は回復傾向にあり、青森市内の大型小売店2店舗の売上高は5・3%減にとどまった。[br] 【水産加工】[br] 新型コロナの感染拡大に伴う「巣ごもり消費」で好調だったサバ缶詰の需要は、徐々に落ち着きが見られ始めた。締めさばについては、国内の外食向けは前年の5割程度まで回復したが、6月に再開された輸出はまだ低調だ。[br] 【建設業】[br] 新規受注高を見ると、八戸建設業協会の官公庁工事は12億9200万円(前年同月比6・2%増)に伸長。八戸市発注の工事は受注高が大きく減ったものの、前年は受注実績がなかった国や青森県の工事が大幅に増加した。 八戸地区6社の官公庁工事は8億6800万円(8・7%減)、民間工事は2千万円(97・8%減)とそれぞれ減少した。[br] 十和田地区5社は、官公庁工事が4億4600万円(75・7%減)に大幅ダウンし、民間工事も21億5400万円(5・6%減)と前年を下回った。[br] 青森地区5社は、官公庁工事が2億8800万円(30・0%減)だった一方、民間工事は2億6300万円(14・7%増)に伸びた。[br] 【鉄工業】[br] 八戸地区8社の新規受注高は、鉄骨工事が5800万円、製缶工事が1億4500万円だった。