第3魚市場荷さばき施設A棟の「事後評価」内容、7日まで公表しない方針/八戸市

八戸市が国に改善計画の事後評価を提出した市第3魚市場荷さばき施設A棟=3日、同市
八戸市が国に改善計画の事後評価を提出した市第3魚市場荷さばき施設A棟=3日、同市
八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟の稼働向上を目指す改善計画(2017~19年)の結果をまとめた「事後評価」について、市は7月28日に青森県を通じて国に提出したにも関わらず、内容を市民に公表していない。稼働率が極端に低迷するA棟は整備自体の妥.....
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 八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟の稼働向上を目指す改善計画(2017~19年)の結果をまとめた「事後評価」について、市は7月28日に青森県を通じて国に提出したにも関わらず、内容を市民に公表していない。稼働率が極端に低迷するA棟は整備自体の妥当性が問われているのに加え、2012年の運用開始以降、赤字分を一般会計から穴埋めする状態が続いている。負担を強いられる市民の関心は高いものの、市は「7日の市議会経済協議会で説明するまで公表しない」としている。[br] 計画期間中のサバ水揚げ実績は目標の3万1200トンに対し、17年度が7・4%、18年度4・9%、19年度1・2%。事後評価はこうした実績などを基にまとめられたとみられる。目標を達成できなかった市は本年度内に新たな改善計画(21~23年度)を策定し、今後もA棟を活用する考えを示している。[br] 事後評価は、新たな計画について、国が認めるかどうかの判断材料の一つにもなる。仮に認められなければ、市はA棟整備に要した5億5千万円の補助金の返還を国に求められ、市民がさらなる負担を強いられる可能性もある。[br] 市民負担を左右しかねない事後評価。既に国に提出しているにも関わらず速やかに公表しない理由について、市農林水産部の上村智貞部長は3日の取材に「市民の代表である議会(議員)に報告、説明してから内容を公表したい」と強調。「これまでも、まず議会にお知らせしている経緯もある」と説明した。八戸市が国に改善計画の事後評価を提出した市第3魚市場荷さばき施設A棟=3日、同市