岩手県立高校再編後期計画、地域検討会議開く/一戸と福岡工の統合案、校舎制想定

二戸ブロックで開かれた、県立高校再編計画に関する地域検討会議=30日、一戸町
二戸ブロックで開かれた、県立高校再編計画に関する地域検討会議=30日、一戸町
岩手県教委は30日、一戸町コミュニティセンターで、県立高校再編計画の後期計画(2021~25年度)の策定に向けた二戸ブロックの地域検討会議を開き、総合学科を有する一戸と工業系の福岡工の統合について、「校舎制」を想定していることを明らかにした.....
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 岩手県教委は30日、一戸町コミュニティセンターで、県立高校再編計画の後期計画(2021~25年度)の策定に向けた二戸ブロックの地域検討会議を開き、総合学科を有する一戸と工業系の福岡工の統合について、「校舎制」を想定していることを明らかにした。出席者からは、単独校として存続を求める意見の一方、計画に賛成する声も聞かれた。[br] 二戸地域4市町村の行政、教育、産業関係者が出席。県教委は同計画の本年度中の策定に向けて今年2月に素案を公表し、両校を24年度に統合して県北地方に専門教育の拠点校を整備する案を示している。[br] 統合後は工業学科1学級、総合学科3学級とし、両校校舎の活用を想定。主に一戸で学び、工業の実習時に福岡工に移動する形式と、学科ごとに別々の校舎を使う案が説明された。[br] 福岡工校内に設置されている、県立盛岡みたけ支援学校二戸分教室高等部については、同校を引き続き活用するとした。[br] 意見交換で藤原淳二戸市長は「統合案は何の前触れもなく示され、唐突感がある。地域産業の担い手育成や持続可能なまちづくり推進のため、福岡工の単独校としての存続を強く要望する」と訴えた。[br] 二戸地区では、進学時の他地区からの転入者が過去3年平均で26・7人なのに対し、転出者が86人となっている。田中辰也一戸町長は「教員数を増やすなどして教育の質を保証すべきだ」と強調。統合の方向性については理解を示した上で、「総合と工業で学科を分けて本当に良いのか。途中から別の科で学びたいと思う生徒もおり、運営についてしっかり議論していく必要がある」と述べた。[br] 地域検討会議は9月上旬まで県内各ブロックで開かれる。二戸ブロックで開かれた、県立高校再編計画に関する地域検討会議=30日、一戸町