視察費二重受給問題 田名部氏、重複分35万円を返還/八戸市は会派に14万円返還請求

元八戸市議会議長で下長土地改良区(同市)理事長を務める田名部和義氏が、市議在職中に参加した調査研究視察で、市議会からの政務活動費と土改区からの視察費を二重に受け取っていた問題で、市は30日、田名部氏が所属していた市議会会派「きずなクラブ」に.....
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 元八戸市議会議長で下長土地改良区(同市)理事長を務める田名部和義氏が、市議在職中に参加した調査研究視察で、市議会からの政務活動費と土改区からの視察費を二重に受け取っていた問題で、市は30日、田名部氏が所属していた市議会会派「きずなクラブ」に約14万円の返還を請求し、同会派から返還を受けたと発表した。[br] 市議会事務局によると、資料の残る2013年度から在職していた18年度までの間、政活費と土改区からの視察費を重複して受け取っていたケースは7件で、重複分は約35万円だった。政活費は各会派を通じて議員に支給されているため、田名部氏は同日までに全額を同会派に返還した。[br] これを受け、同会派は各年度ごとの政活費の総支出額から返還を受けた分を減額修正した収支報告書を現議長宛てに提出。事務局は修正内容を確認した上で、政活費に関する条例や最高裁の判例などに基づき、同会派への返還手続きを進め、29日付で返還を求めた。同会派は30日に納付した。[br] 田名部氏の返還額と同会派への返還請求額に差があるのは、同会派全体の政活費の支出が、交付された政活費を上回る年度があったため。差額分について、同会派は「各年度の支出に基づき、適切に処理する」としている。[br] 今回の問題を踏まえ、市議会事務局は政活費の適切な処理について、改めて各会派、各議員に周知する考えを強調。全議員向けの勉強会などを開催する考えを示した。[br] 田名部氏は取材に「政活費に関する認識が不足していたことで、大変お騒がせしてしまった。改めておわびしたい」と語った。