青森県内自治体病院の医師充足率、医療法上166・6%/運営上は69・6%にとどまる

青森県自治体病院開設者協議会(会長・髙樋憲黒石市長)は29日、2020年度(5月時点)の県内22自治体病院の医師充足率をまとめた。1日平均の入院、外来患者数などを基に算出される医療法上の医師充足率は166・6%(前年度比5・3ポイント増)と.....
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 青森県自治体病院開設者協議会(会長・髙樋憲黒石市長)は29日、2020年度(5月時点)の県内22自治体病院の医師充足率をまとめた。1日平均の入院、外来患者数などを基に算出される医療法上の医師充足率は166・6%(前年度比5・3ポイント増)と過去5年で最高。一方、病院側が施設運営に必要と考える医師数に対する充足率は69・6%(1・1ポイント増)にとどまっており、依然として自治体病院の医師不足が続く現状が浮き彫りとなった。[br] 20年度の常勤医師数は518人(9人増)と2年連続で増加。うち研修医は115人(6人増)だった。[br] 医療法上の医師充足率を病院別にみると、八戸市立市民病院が266・1%で最高。一方、95・4%の国保三戸中央病院など3病院は100%を割り込んだ。[br] 施設運営に必要な医師充足率では、大鰐町立大鰐病院以外の21病院で100%を下回った。最も低かった国保五戸総合病院は52・9%、国保南部町医療センターと国保平内中央病院が57・1%と続いた。[br] 充足率が低い診療科は放射線科31・3%、皮膚科38・5%、眼科42・9%の順。一方、高いのは外科85・4%や内科79・4%と診療科間での開きがみられた。[br] 県医療薬務課の若松伸一課長は取材に「医師不足の中、各自治体は努力して診療業務を行っている。県として医師の育成、定着に力を入れていく」と述べ、関係機関と連携した取り組みを継続する姿勢を示した。