千葉高生が中世の衣装の復元製作

染料で木綿を染める生徒
染料で木綿を染める生徒
八戸市博物館(小保内裕之館長)で25日、中世の衣装の復元製作が行われた。千葉学園高生活文化科3年生の生徒5人が、昔ながらの草木染を体験し、衣装作りに使う木綿布2反を染めながら、日本の服飾文化への関心を高めた。 同館近くの史跡根城の広場では、.....
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 八戸市博物館(小保内裕之館長)で25日、中世の衣装の復元製作が行われた。千葉学園高生活文化科3年生の生徒5人が、昔ながらの草木染を体験し、衣装作りに使う木綿布2反を染めながら、日本の服飾文化への関心を高めた。[br] 同館近くの史跡根城の広場では、安土桃山期の建物を復元した本丸主殿内で、よろいや小袖など、中世の装束の着装体験を実施している。千葉学園高との衣装製作は昨年に続き2回目で、成人女性用の小袖2着を製作する計画。今年は仕立てに加え、布の染色も生徒が行うことにした。[br] 染料には史跡根城の広場で採取した栗と、同市の是川縄文館敷地内で採取したトチの2種類を用意。枝や葉を煮出した染料の中に、あらかじめ学校で裁断してきた布を投入し、色むらができないよう、丁寧に布をもみ込んだ。[br] 浸した布を水洗いすると、栗を使った染料ではグレーに、トチを使った染料では淡い黄色に染まった。[br] 被服系の専門学校に進学予定だという上野桃佳さん(17)は「貴重な体験ができてうれしい。和服の歴史に興味を持った」、本村楓さん(17)は「浴衣と似ているところがあるので、経験を生かして良い物を作りたい。小袖と浴衣の違いも体験を通して学びたい」とそれぞれ話した。[br] 今回染めた木綿は、8月上旬に小袖に仕立て、10月に開催予定の史跡根城まつりで披露する。染料で木綿を染める生徒