青森県内19年度内鳥獣被害額6300万円/三八地域は被害減、鳥類の食害減少

青森県は22日、2019年度の鳥獣による県内農作物の被害状況(速報値)を発表した。県全体の被害金額は6326万円、被害面積は23ヘクタールに上り、いずれも前年度に比べ1割増加。うち三八地域は29%減の2613万円で、カラスなど鳥類による果樹.....
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 青森県は22日、2019年度の鳥獣による県内農作物の被害状況(速報値)を発表した。県全体の被害金額は6326万円、被害面積は23ヘクタールに上り、いずれも前年度に比べ1割増加。うち三八地域は29%減の2613万円で、カラスなど鳥類による果樹の食害が減少し、過去5年で最小となった。[br] 鳥獣別の被害金額は、カラスが21%減の1883万円と最多。次いでツキノワグマが3・5倍の1745万円。ニホンザルが58%増の1075万円だった。[br] 地域別では、ツキノワグマが頻発に出没した中南地域は3・4倍の2531万円。県南地方でみると、下北地域は8%増の207万円、上北地域は42%減の28万円だった。[br] 果樹被害が多い三八地域は、南部町や八戸市などで生産しているサクランボやブルーベリーが鳥類に狙われやすいが、19年度は減少。最も被害をもたらすカラスは33%減の1240万円、ムクドリは30%減の420万円、ヒヨドリは18%減の420万円と続いた。[br] 県は鳥獣被害を防ぐため、10月に津軽地方で研修会を開き、わなの設置方法などを生産者に紹介する。[br] 県食の安全・安心推進課は「田畑で放置している農作物の残渣(ざんさ)は、動物の餌場になりやすい。育てている農作物も被害に遭う可能性があるので、放置せずに早急な処理をしてほしい」としている。