高レベル貯蔵施設(六ケ所)誤操作で送排風機停止/一部建屋で4時間、負圧維持不可能に

日本原燃は22日、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理施設(六ケ所村)の一部建屋で、作業員の誤操作により、放射性物質の漏えいを防止するために内部を負圧に維持する送風機と排風機計4台が停止したと発表した。約4時間にわたって建屋内の気圧が大気より高い状.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 日本原燃は22日、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理施設(六ケ所村)の一部建屋で、作業員の誤操作により、放射性物質の漏えいを防止するために内部を負圧に維持する送風機と排風機計4台が停止したと発表した。約4時間にわたって建屋内の気圧が大気より高い状態になった。放射線監視装置(モニタリングポスト)などの数値に異常はないため、環境への影響はないとしている。[br] 原燃によると、21日午後2時25分ごろ、非放射線管理区域の部屋で、原燃社員1人と関係会社4人が、暖房用コイルの定期交換のため、送風機と排風機の停止作業を実施。運転中の系統2台の設定を「遠隔自動」から「現場手動」に切り替えた際、代わりに立ち上がる予備系統2台の設定を誤って変更した。[br] このため、非管理区域の送排風機で異常が発生した―とシステム上で判断され、ガラス固化体受け入れ建屋と貯蔵建屋で運転中だった送排風機計4台が自動停止した。[br] 手順書には運転中と予備の両系統を停止できると読み取れるような不明確な記載があった。コイルの交換は10年をめどに実施していた。原燃は詳細な原因究明と再発防止対策を進める。[br] 保管中のガラス固化体1830本は自然通風で冷却しており、影響はないとしている。