あふれる笑顔、「試合できてよかった」/夏季青森県高校野球大会

試合前、気勢を上げてグラウンドに駆け出す十和田工高のメンバー=14日、六戸メイプルスタジアム
試合前、気勢を上げてグラウンドに駆け出す十和田工高のメンバー=14日、六戸メイプルスタジアム
試合ができてよかった―。新型コロナウイルスの影響で中止となった、第102回全国高校野球選手権青森大会に代わり、14日に開幕した夏季青森県高校野球大会。“夏の主役たち”が帰ってきた球場は笑顔であふれた。 14日は県内4球場で1回戦8試合を実施.....
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 試合ができてよかった―。新型コロナウイルスの影響で中止となった、第102回全国高校野球選手権青森大会に代わり、14日に開幕した夏季青森県高校野球大会。“夏の主役たち”が帰ってきた球場は笑顔であふれた。[br] 14日は県内4球場で1回戦8試合を実施。勝者ばかりでなく、初戦で涙をのんだチームの選手たちの表情も喜びに満ちていた。八戸東2年の近藤真選手は「野球ができることがうれしくて、今までの野球人生で一番長い3時間半の試合が、あっという間に感じた」と充実感たっぷりに話した。[br] 苦楽を共にしてきた指揮官も感慨深げに見つめた。乱打戦の末、初戦を突破した八戸工の上山正徳監督(51)は「甲子園が中止になりモチベーションが下がっていたが、代替大会があることで盛り返してきた」と振り返り、「何より3年生が楽しんでくれればいい」としみじみと語った。[br] 球児を支えてきた保護者も目尻を下げた。おいらせ町二川目から十和田工3年の息子の応援に駆け付けた二川目せつ子さん(52)は「活躍の場がない部活動がある中、代替大会が開かれてありがたい」と感謝。試合には敗れたが、「お疲れさまと言いたい。これからも野球を楽しんでほしい」と3年間の集大成を終えたわが子をねぎらった。 試合前、気勢を上げてグラウンドに駆け出す十和田工高のメンバー=14日、六戸メイプルスタジアム