地域の民話 生き生きと/南部昔コ語り部養成講座

柾谷伸夫館長(左)から南部昔コの語りを教わる受講者
柾谷伸夫館長(左)から南部昔コの語りを教わる受講者
南部地方に伝わる民話「南部昔コ」を読んで楽しむ「南部昔コ語り部養成講座」が2日、八戸市公民館で始まった。初日は昼夜合わせて30人が参加し、同館の柾谷伸夫館長に教わりながらテキストを音読。地域の文化と言葉がふんだんに盛り込まれた物語の世界に浸.....
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 南部地方に伝わる民話「南部昔コ」を読んで楽しむ「南部昔コ語り部養成講座」が2日、八戸市公民館で始まった。初日は昼夜合わせて30人が参加し、同館の柾谷伸夫館長に教わりながらテキストを音読。地域の文化と言葉がふんだんに盛り込まれた物語の世界に浸った。[br] 毎年開催して8年目。今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、講壇と受講者の席の間に飛沫(ひまつ)防止のアクリル板を設置したり、席の間隔を空けたり、手指消毒を徹底したりするなどの対策を採っている。[br] 昼の部では、竜宮城から陸へ遣わされたワニが、薬の材料するためにサルを捕まえようとする「猿の生胆(いきぎも)」、村一番の金持ちのひつぎを掘り起こし、盗みをしようとした男の話「墓掘りと長者様」などが取り上げられた。受講者はマスクをしながらも、生き生きとした表情でストーリーを読んでいた。[br] 同市新井田の松橋富喜子さん(70)は受講して4年目で、同講座から誕生した南部昔コを語り聞かせる団体「南部昔コキャラバン隊」に所属。「久しぶりに昔コを声に出して読めた」と笑顔を見せ、「これからの活動を頑張ろうという励みになった」と意欲を見せた。講座は9月まで行われる。柾谷伸夫館長(左)から南部昔コの語りを教わる受講者