飢饉の郷土史振り返る「飢渇の郷土史―八戸ケガジ録―」/市博物館特別展

八戸地域で起きた飢饉の郷土資料が並ぶ会場
八戸地域で起きた飢饉の郷土資料が並ぶ会場
八戸市博物館(小保内裕之館長)で4日、特別展「飢渇の郷土史―八戸ケガジ録―」が始まった。度重なる冷害などの自然災害により、古くから凶作や飢饉に見舞われてきた八戸地域において、江戸時代から現代までの八戸藩の記録や領民の私記など資料220点が並.....
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 八戸市博物館(小保内裕之館長)で4日、特別展「飢渇の郷土史―八戸ケガジ録―」が始まった。度重なる冷害などの自然災害により、古くから凶作や飢饉に見舞われてきた八戸地域において、江戸時代から現代までの八戸藩の記録や領民の私記など資料220点が並んでいる。8月23日まで。[br] 4部構成で、元禄、宝暦、天明、天保の東北四大飢饉の資料や、命をつなぐため食された「かてもの(救荒植物)」の歴史、危機に立ち向かってきた先人たちの知恵や工夫が詰まった機具などを展示。[br] 今年、全国の全世帯に配布されたガーゼマスクも関連資料として並べられ、「危機への対応の良しあしは後世の人々の判断に委ねられる」と評されている。[br] 同館主事兼学芸員の山野友海さん(31)は「私たちが住む地域の負の歴史を振り返ることで、いま一度自身を顧みるきっかけになれば」と話す。[br] 入館料は小中学生50円(市内無料)、高校・大学生150円、一般300円。65歳以上の市内在住者は半額。休館日は13、20、27日、8月11、17日。開館時間は午前9時~午後5時。毎週土曜日には午前10時と午後2時からの2回、学芸員による展示解説が行われる。八戸地域で起きた飢饉の郷土資料が並ぶ会場