疲れた人に安らぎを 指先に思い込め 元空自隊員の田畑さん、リラクセーションサロン開業

「頑張っている人やつらい思いをしている人に幸せになってほしい」と話すセラピストの田畑充寛さん=6月下旬、三沢市
「頑張っている人やつらい思いをしている人に幸せになってほしい」と話すセラピストの田畑充寛さん=6月下旬、三沢市
三沢市の元航空自衛隊員の田畑充寛(みつひろ)さん(53)が6月下旬、同市の商業施設スカイプラザミサワ内に、リラクセーションサロン「そわか」をオープンさせた。自衛隊での活動や自身のつらい経験などから「誰かの助けになりたい」と、人々の体と心を癒.....
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 三沢市の元航空自衛隊員の田畑充寛(みつひろ)さん(53)が6月下旬、同市の商業施設スカイプラザミサワ内に、リラクセーションサロン「そわか」をオープンさせた。自衛隊での活動や自身のつらい経験などから「誰かの助けになりたい」と、人々の体と心を癒やすセラピストの道を志した。「頑張っている人、つらい思いをしている人に幸せになってほしい」と指先に思いを込めながら、癒やしのひとときを提供している。[br] 田畑さんは高校卒業後、1986年に航空自衛隊に入隊。前年の85年に群馬県で起きた日航機墜落事故の現場で懸命に働く自衛隊員の姿をテレビで見たのがきっかけだった。入隊後は阪神淡路大震災や東日本大震災などで消火や患者の空輸などの任務にあたった。[br] 2018年に母親の認知症の介護などで退官。しかし、日々の生活の過労や介護疲れなどで自身が睡眠障害を患ってしまった。[br] こうした中、19年には血液の病気で闘病生活を続けていた親友が他界。ショックを受けると同時に生前、親友が「出血や痛みがつらくて眠れない」と話していたのが強く印象に残っていた。[br] 「眠れないつらさはよく分かる。人々が安眠できるようにサポートしたい」とセラピストになることを決意。昨秋から睡眠とリラクセーションの勉強を始め、3月に頭や顔などを中心にもみほぐしを行うセラピストの民間資格を取得した。[br] 5月からホテル内のサロンで勤務する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で取りやめに。仕事の機会を探していたところ、スカイプラザミサワ内にスペースを借りることができ、開店にこぎ着けた。[br] 6月上旬のプレオープンでは、医療、介護関係者や飲食業者らを対象に無料で顔や頭、背中などのもみほぐしを実施。「新型コロナで疲弊している人々に安らぎを与えたい」と思いを込めて応対した。[br] 店名の「そわか」は仏教で「幸せを祈っている」という意味。田畑さんは「これまで苦しい思いをしてきたが家族や友人に助けられた。その恩返しとしてたくさんの人の支えになれたら」と力を込める。[br] 営業時間は午前10時~午後9時。問い合わせは「そわか」=電話080(1842)9359、メールアドレスsowaka620@gmail.com=へ。「頑張っている人やつらい思いをしている人に幸せになってほしい」と話すセラピストの田畑充寛さん=6月下旬、三沢市