久慈市荒町のダナスプランニング(下舘洋一代表)が発行する月刊タウン誌「ダ・なす」が、7月号で200号を迎えた。2003年11月に創刊。幅広い年代が楽しめる誌面にこだわり、久慈地域に密着した情報を届けてきた。編集長の高橋新さん(40)は「今後も共感できる雑誌づくりを心掛けたい」と気持ちを新たにしている。[br] ダ・なすは、代表の下舘さん(72)ら地域有志が創刊。雑誌名は方言の「んだなす」にちなむ。旬な話題や人を取り上げた特集記事やイベントなどの生活情報、各分野の関係者の寄稿を掲載。知られざる郷土の歴史にも光を当ててきた。定価は350円(税込み)で、発行部数は約2千部。[br] 東日本大震災では広告が激減し、発刊が危ぶまれたことも。下舘代表は「楽観的な性格だが、あのときは心配で眠れなかった」と振り返る。そうした危機を乗り越え、休まずに発行を続けてきた。[br] 200号を記念し、表紙をよりシンプルなデザインに一新。7月号の巻頭特集は女優のんさんの単独インタビューで、コロナ禍での活動や、久慈市への思いを語っている。特産品の読者プレゼントや、誌面で使うキャラクターのイラストコンテストも企画した。[br] 合わせて編集体制も変更し、これまで副編集長だった高橋さんが編集長に、創刊から編集長を務めてきた下舘さんは発行人兼主幹となった。[br] 高橋さんは「読者や広告主、地域の皆さんの支えのおかげ」と感謝。「誌面を通じて同じ思いを持った人たちを緩やかにつなぎ、心地よい社会づくりに貢献したい」と意欲を見せる。