三陸沿岸道20年度全通断念/野田―普代間の工事遅れで

東北地方整備局は30日、国が東日本大震災からの復興道路と位置付ける三陸沿岸道路(八戸市―仙台市、総延長359キロ)のうち、野田―普代間の13キロの開通時期を、2020年度末から21年内に見直すと発表した。同区間のトンネル工事に遅れが出ている.....
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 東北地方整備局は30日、国が東日本大震災からの復興道路と位置付ける三陸沿岸道路(八戸市―仙台市、総延長359キロ)のうち、野田―普代間の13キロの開通時期を、2020年度末から21年内に見直すと発表した。同区間のトンネル工事に遅れが出ていることが原因。これにより、目標としていた復興・創生期間の最終年度内の全線開通は難しい状況となった。[br] 整備局によると、当初の予想より区間内の地盤が弱く、トンネルの掘削に時間がかかっている。安全性を高めるため、追加で対策工事を実施している。[br] 整備局の担当者は取材に、「1日も早い開通を目指してはいるが、慎重に工事を進める必要もあるため、開通時期を見直した」と説明。そのほかの区間に関しては、いずれも20年度内に全て開通予定であることを強調した。[br] 三陸沿岸道は、南側は大部分が完成し、現在は未開通区間が残る岩手県北地方で工事が本格化している。階上―洋野間の7キロは20年内に、洋野―侍浜(久慈市)間の16キロは20年度末にそれぞれ開通予定。久慈―普代間の25キロのうち、今回の見直し区間を除く12キロも、20年度末には開通する見通しだ。[br] 開通時期の見直しについて、野田村の小田祐士村長は取材に「事情は理解できるので、ある程度の遅れは仕方ない。安全第一でしっかりとした道路を造ってほしい」と話した。