RFSの核燃料搬出先 梶山氏「大きな検討課題」

梶山弘志経済産業相は30日、リサイクル燃料貯蔵(RFS)がむつ市で進める使用済み核燃料の中間貯蔵事業で、受け入れ予定の核燃料の搬出先について「検討していかなければならない大きな課題だ」との認識を示した。 同日、同市で行われた青森県内の原子力.....
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 梶山弘志経済産業相は30日、リサイクル燃料貯蔵(RFS)がむつ市で進める使用済み核燃料の中間貯蔵事業で、受け入れ予定の核燃料の搬出先について「検討していかなければならない大きな課題だ」との認識を示した。[br] 同日、同市で行われた青森県内の原子力立地4市町村長と会談後の記者会見で述べた。[br] 梶山氏は「(搬出先が)今の時点でどこが妥当かは言えない」としつつ、核燃料の全量再処理が国の基本方針である―と改めて強調した。[br] 同市に立地する中間貯蔵施設で受け入れる核燃料の搬出先を巡っては、国の第3次エネルギー基本計画(2010年6月)で、「六ケ所再処理工場に続く再処理施設について引き続き取り組みを進める」との記載があった。だが、その後に改定された計画では同様の表現がない。[br] 当初、核燃料サイクルの中核だった高速増殖炉サイクルが事実上頓挫する中、同市に運び込まれる予定となっている核燃料の搬出先は宙に浮いている状態となっている。[br] 一方、宮下宗一郎市長は会談後の会見で、搬出先を具体的に明示するよう求めた―と説明。財政難が誘致した理由ではないとした上で「国策として協力するのであって、事業を進めるためには論理の一貫性が必要だ」と述べた。