青森県南中3生/夏季大会中止悔しさ乗り越え「最後まで頑張る」

集大成となる夏季大会がなくなった青森県南地方の中学生たち。八戸市立第一中の剣道部員は、来月に予定される練習試合に向け、稽古に励んでいる=6月中旬、同市
集大成となる夏季大会がなくなった青森県南地方の中学生たち。八戸市立第一中の剣道部員は、来月に予定される練習試合に向け、稽古に励んでいる=6月中旬、同市
「大会はないけれど、最後まで頑張りたい」―。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏の甲子園など、学生のスポーツ大会が相次いで中止となる中、中学校の夏の青森県大会や三八上北地方の地区大会も取りやめとなった。特に部活動の集大成となる舞台が消えた.....
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 「大会はないけれど、最後まで頑張りたい」―。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏の甲子園など、学生のスポーツ大会が相次いで中止となる中、中学校の夏の青森県大会や三八上北地方の地区大会も取りやめとなった。特に部活動の集大成となる舞台が消えた3年生たちは悔しさをにじませつつ、夏の練習試合や順位をつけない競技会を見据え、懸命に前を向きながら練習に励んでいる。[br] 八戸市や三戸、上北両地域では、いずれも5月に夏の地区大会の中止を決定。各大会の頂点を目指し、日々部活に汗を流していた生徒たちに衝撃が走った。[br] 八戸市立第一中の剣道部は、昨夏の県大会で女子団体が準優勝、今年2月には全国大会に出場し、今夏も県大会優勝を目標に掲げていた。中止の決定に生徒らは「ある程度覚悟していたが、やっぱり中学最後の大会に出たかった」と複雑な胸中を明かした。[br] それでも、7月に他校と練習試合が組まれることになり、生徒たちは現在、試合を励みに練習に熱を入れている。昨夏の団体戦に出場した3年の福村莉子さん(14)は「これまでの稽古の成果を出したい」、同じく3年の宇佐美永恋えれんさん(14)も「地区大会で優勝を競ったライバルと戦って勝ちたい」と気合十分だ。[br] 五戸中サッカー部は昨夏の県大会で準優勝し、7年ぶりに出場した東北大会ではベスト8に進出しただけに、今夏の地区大会の中止に悔しさがこみ上げる。[br] こうした中、三戸郡では、3年生の最後の舞台として、7月18~26日に競技会が開かれることが決定。3年の髙橋優心主将(15)は「弱いチームという評判をひっくり返そうという気持ちでやってきた。今は競技会に向けて、みんなでサッカーができることがうれしい」と士気は高い。[br] 「大会の中止は学校の先生たちが、自分たちの健康や命を優先してくれた結果」と受け止めたのは、東北町立上北中3年の卓球部主将の附田蒼和さん(14)。現在は夏休みに予定されている東北、七戸両町での競技会へ向けて、「試合では力を出し切りたい」と力を込めた。集大成となる夏季大会がなくなった青森県南地方の中学生たち。八戸市立第一中の剣道部員は、来月に予定される練習試合に向け、稽古に励んでいる=6月中旬、同市