八工大がSDGs研究へ 7月から島守地区で3年間/地域社会維持のヒント探る

プロジェクトの実施を発表する(左から)星野保教授、坂本禎智学長、上野大輔事務局長=26日、八戸工業大
プロジェクトの実施を発表する(左から)星野保教授、坂本禎智学長、上野大輔事務局長=26日、八戸工業大
国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)をテーマとした研究や教育活動として、八戸工業大(坂本禎智学長)は7月から、八戸市南郷島守地区を対象とした「しまもりSDGs実践プロジェクト」を開始する。同地区に残る自然環境や社会資源の調査研究を通じ.....
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 国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)をテーマとした研究や教育活動として、八戸工業大(坂本禎智学長)は7月から、八戸市南郷島守地区を対象とした「しまもりSDGs実践プロジェクト」を開始する。同地区に残る自然環境や社会資源の調査研究を通じて、地域の維持や活性化に向けた知見を深めることを主な目的としており、坂本学長は「世界を動かせるような活動にできれば」と意欲を見せる。[br] SDGsは先進国や途上国を問わず、2016~30年の間に目指すべき17のゴールと169の達成基準を定めている。同大は、これが今後の新たな世界基準になるとして、SDGsに基づいた活動を模索。同大に近く、日本の典型的な山村の条件を有する島守地区を取り上げることで、国内外に共通した課題解決のヒントを探ることを決めた。[br] プロジェクトは▽エネルギー・ライフライン▽生物多様性・環境保護▽まちづくり・人材育成―の3分野で、計八つの課題を設定。地元有志らの任意団体「島守田園空間博物館運営協議会」(髙橋夏男会長)と協力し、地下水を使った水道システムの創造や果樹農園の土壌調査、周辺地区との交流の在り方など、工学部と感性デザイン学部双方の専門知識を活用した全学的な調査を行う。[br] 26日は同大で坂本学長とプロジェクトリーダーを務める工学部生命環境科学科の星野保教授、同協議会の上野大輔事務局長が会見を行った。星野教授は「島守で研究成果を蓄積することで、同様の課題に直面する国内外の地域と有意義な情報交換ができる」と強調。上野事務局長は「学生をはじめとする多くの人が、島守の歴史や自然、食文化の魅力に関心を高める契機になれば」と期待を寄せた。プロジェクトの実施を発表する(左から)星野保教授、坂本禎智学長、上野大輔事務局長=26日、八戸工業大