木炭生産の功労者 於本さん(軽米町)全国表彰

松本淳副局長(右)に功労者表彰を受けたことを報告した於本徳勝さん
松本淳副局長(右)に功労者表彰を受けたことを報告した於本徳勝さん
軽米町の於本徳勝さん(78)が、本年度の特用林産功労者(日本特用林産振興会主催)に選出された。約55年の長きにわたって製炭業に従事し、日本一の生産量を誇る岩手木炭の振興に尽力してきた功績が評価された。 同振興会は、山の農産物のうち、木材以外.....
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軽米町の於本徳勝さん(78)が、本年度の特用林産功労者(日本特用林産振興会主催)に選出された。約55年の長きにわたって製炭業に従事し、日本一の生産量を誇る岩手木炭の振興に尽力してきた功績が評価された。[br] 同振興会は、山の農産物のうち、木材以外のキノコや山菜、木炭など「特用林産物」の産業振興を図り、農山村地域の発展へ寄与することを目的とした全国組織。毎年功労者を表彰しており、今年は全国から18人、岩手県内からは於本さんら2人が選ばれた。[br] 於本さんは1963年から家業の製炭業に従事。原木の調達から製炭、加工、梱包(こんぽう)まで一貫生産を担い、温度計のない時代から煙の色や匂いなどを頼りに、良質で安定的な木炭生産に取り組んだ。[br] 製炭窯造りなど地域の生産者への指導や支援も積極的に行い、自身は約2年半前に引退。現在は長男の勝彦さんが跡を継いでいるという。[br] 19日は於本さんが二戸市の二戸地区合同庁舎を訪れ、岩手県県北広域振興局の松本淳副局長に喜びを報告。於本さんは「重労働で、特に冬に山で原木を調達するのが大変だった。焼き方によって炭の堅さが変わるので、温度調節や乾燥には気を付けた」と振り返りつつ、「なかなかいただけない賞をもらえた」と笑顔を見せていた。松本淳副局長(右)に功労者表彰を受けたことを報告した於本徳勝さん