八戸工業大がフェースシールドを製作 300個を市民病院に寄贈

フェースシールドの製作に取り組む日影学工師(中央)と学生
フェースシールドの製作に取り組む日影学工師(中央)と学生
新型コロナウイルスの対応に追われる医療現場を支援しようと、八戸工業大が飛沫(ひまつ)などによる感染を防ぐフェースシールドを製作している。22日以降、数回に分けて八戸市立市民病院に計300個を寄贈する予定で、生徒や教員らは「医療従事者の力にな.....
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 新型コロナウイルスの対応に追われる医療現場を支援しようと、八戸工業大が飛沫(ひまつ)などによる感染を防ぐフェースシールドを製作している。22日以降、数回に分けて八戸市立市民病院に計300個を寄贈する予定で、生徒や教員らは「医療従事者の力になりたい」との思いを胸に、急ピッチで作業を進めている。[br] 同大では、感染症対応の隔離施設を即席で設置できる「陽陰圧化可能医療用空気清浄機」を同病院に貸し出すなどの支援を次々と実行している。[br] フェースシールドは同大工作技術センターが中心となり製作。フェースシールドの需要が全国的に高まり、手に入りにくい状況を知った同センターの日影学工師が、同大にある設備を活用し、5月末から顧問を務める同大のサークル「メカトロニクス研究会」の学生と共に取り組みを始めた。[br] フレームは3Dプリンターで約16時間掛けて製造。中を空洞にして丸みを帯びた形状にすることで作業時間を短縮した上、付け心地にもこだわった。[br] シールド部分はラミネートフィルムで代用し、レーザープリンターで「感謝」の文字と同大のロゴ「H・I・T」を刻んでいる。 組み立てや肌に触れる部分のやすり掛けは全て手作業で行っており、日影工師や生徒らは授業の合間を使って、一つ一つ丁寧に仕上げていた。22日には既に完成している50個を同病院に寄贈する予定。[br] サークルの部長で3年の小倉佑太さん(20)は、「このフェースシールドを使ってもらい、安心して治療に当たってもらえたら」と願いを込める。日影工師は「今後も工業大学の技術を生かした支援をしていきたい」と話していた。フェースシールドの製作に取り組む日影学工師(中央)と学生