青森県立八戸高等支援学校(大崎光幸校長)の生徒が主体となって運営する、月に1度の校内カフェ「Cafe854(はちこうし)」が本年度もオープンした。心待ちにしていた地域住民らは、生徒が手掛けたスイーツや総菜パンなどを味わいつつ、生徒との交流を楽しんでいる。[br] 同校は普通科と、卒業後の一般就労を目指し、専門的なカリキュラムに取り組む産業科を設置。カフェは産業科フードサービスコースの生徒が中心となり、メニュー開発や製造、接客まで全て生徒が手掛けている。[br] 今年で4年目。今では“常連客”からアドバイスをもらうことも多く、持ち帰りができるものを用意したり、提供するメニューに名称を付けたりするなどの改良につながっているという。[br] 本年度は新型コロナの影響で例年より1カ月遅れの今月11日にオープン。こまめな消毒作業や、密集しないようにテーブルを配置するなど感染対策も徹底している。この日のためにメニュー開発や接客練習など準備に励んできた生徒は、緊張した面持ちながらも、「注文はお決まりですか」などと声を掛けるなどして、一生懸命接客していた。[br] 3年の島守由利加さん(18)は「お客さまが笑顔で過ごせるようなカフェにしたい」と意気込んでいる。[br] 11月からはランチメニューの提供も開始する。カフェは7月10日、8月28日、9月18日が午後1時~同2時半、11月20日、12月11日、21年1月29日は正午~午後2時半に営業。10月17日は学校祭の日程に合わせて営業する。