野田村で「かだるカフェ」 高齢者らの新たな居場所に

高齢者らの憩いの場となっている野田村の「かだるカフェ」
高齢者らの憩いの場となっている野田村の「かだるカフェ」
高齢者が集まってお茶やお菓子を楽しみながら語り合う「かだるカフェ」が、野田村中心部の交流施設「ねまーる」で開かれている。村内では東日本大震災後に住まいの場所が変わり、近所付き合いが減った高齢者も多い。世間話をしてくつろげるカフェは、新たなコ.....
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高齢者が集まってお茶やお菓子を楽しみながら語り合う「かだるカフェ」が、野田村中心部の交流施設「ねまーる」で開かれている。村内では東日本大震災後に住まいの場所が変わり、近所付き合いが減った高齢者も多い。世間話をしてくつろげるカフェは、新たなコミュニティーづくりの場にもなっている。[br] カフェは昨年10月に開設。村の委託を受け、障害者支援に取り組む同村のNPO法人「風花」(柏木貴美子理事長)が運営している。[br]「かだる」には「語る」と「仲間に入る」の意味を込めた。[br] 毎週水曜の午前中に開催。お茶やコーヒー、お菓子は無料で提供する。3日は高齢者8人が集まり、家族や健康、地域に関する話題などで井戸端会議に花を咲かせた。[br] 津波で自宅が流され、災害公営住宅で夫と暮らす同村野田の大澤マツ子さん(79)は「震災前はよく縁側で世間話をしたが、今はなかなかできない。家ではずっとテレビを見ているので、ここでみんなと話すのが楽しみ」。ほぼ毎週訪れる常連の一人だ。[br] カフェでは風花が運営する施設の利用者もスタッフとして参加。注文を聞いて飲み物やお菓子を提供しており、障害者が働きながら住民と交流できる貴重な場でもある。[br] 柏木理事長は「住民が出会い、互いに見守り合う場所になっている。利用者にとっても、住民のために役割を果たせる機会があるのは有り難い」と話す。現在は近所の住民が中心だが、今後はさらに幅広く参加を募りたい考えだ。高齢者らの憩いの場となっている野田村の「かだるカフェ」