八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟/イワシのウロコ除去設備を設置へ

イワシの水揚げに向け、うろこ除去設備の増設が予定されている八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟=3月、同市
イワシの水揚げに向け、うろこ除去設備の増設が予定されている八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟=3月、同市
稼働率低迷が問題化している八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟について、小林眞市長は9日、A棟でのイワシの水揚げに向け、簡易なうろこの除去設備を増設する考えを示した。市は今月中に設置し、数回の試験を経て、八戸港が盛漁期を迎える夏以降の本格運用に.....
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 稼働率低迷が問題化している八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟について、小林眞市長は9日、A棟でのイワシの水揚げに向け、簡易なうろこの除去設備を増設する考えを示した。市は今月中に設置し、数回の試験を経て、八戸港が盛漁期を迎える夏以降の本格運用につなげたい考えだ。[br] 同日開かれた市議会定例会一般質問で岡田英議員(自民・市民ク)の質問に答えた。小林市長はこのほか、A棟で水揚げされたサバの販路拡大を図るため、市内の水産加工業者約60社を対象にアンケートを実施中と説明。今月中旬までに回答してもらい、“A棟サバ”のブランド化に向けて商品開発について協議する考えを明らかにした。[br] A棟は高度な衛生管理が特長のサバ専用施設。2012年度の運用開始以来、年間の稼働率は計画の1割にも届いていない。市側は今年3月、稼働率アップを目指し新たにイワシも取り扱う方針を表明。大量に出るうろこの処理を課題に挙げていた。[br] 市水産事務所によると、設備は地元の産業機械製作会社が手掛ける。フィッシュポンプで吸い上げたイワシを「ホッパー」と呼ばれる容器に移した際、底にたまったうろこを取り除く仕組みという。[br] 同事務所の茨島隆所長は取材に対し、「設備によって魚体が傷つくことはない」と説明。7月末までに水産庁へA棟運用の「事後評価」を提出した上で、本年度内に新たな改善計画を策定する意向も示し、「地元の水産業界と一緒になってA棟の稼働率を向上させたい」と話した。イワシの水揚げに向け、うろこ除去設備の増設が予定されている八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟=3月、同市