避難経路 西方向ルート検討 六ケ所村、危険性を考慮

使用済み核燃料再処理工場など核燃料サイクル施設の原子力災害を想定した避難計画の策定で、六ケ所村は8日、二又地区など一部の避難経路について、青森県が示した基本方針と異なる西方向へのルートを検討する考えを明らかにした。基本方針では一部地区の住民.....
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 使用済み核燃料再処理工場など核燃料サイクル施設の原子力災害を想定した避難計画の策定で、六ケ所村は8日、二又地区など一部の避難経路について、青森県が示した基本方針と異なる西方向へのルートを検討する考えを明らかにした。基本方針では一部地区の住民が工場を回り込む形になるため、危険性を考慮したという。本年度中に避難計画を策定する方針。[br] 同日の村議会定例会一般質問で、寺下和光議員の質問に答えた。[br] 村の避難計画策定を巡っては、県が基本方針となる「避難の基本的な考え方」を今年3月に決定。工場から5キロ圏内の住民約3600人について、放射線量が基準を上回った場合に国道338号か県道25号を利用して、村の南側へ避難するとしている。[br] 県の検討会では、工場の西側にある二又地区などについて、西方向の経路も検討すべきとの意見が出ていたが、一般車両との混合を避けるため、工場を北側に回り込んでから国道338号を南下するルートを選んだという。[br] ただ、住民が工場に近づくことを危惧した村は、「被ばくを最小限に抑える観点から検討が必要」と判断。地域の状況を踏まえてルートを見直す考えで、県道24号を使用して西側の横浜町方向に抜けた後、国道279号を使って村の南側に入る経路などを調べるという。[br] 村原子力対策課は「ルートの検討を含めて計画策定の準備を進めている」と話した。