出生数7170人 過去最少/19年青森県内

2019年に青森県内で生まれた赤ちゃんの数(出生数)は統計開始以来最も少ない7170人だったことが5日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。前年から633人減少した。死亡数が出生数を上回る自然減も過去最大の1万1254人を数え、少子.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 2019年に青森県内で生まれた赤ちゃんの数(出生数)は統計開始以来最も少ない7170人だったことが5日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。前年から633人減少した。死亡数が出生数を上回る自然減も過去最大の1万1254人を数え、少子化と人口減少に歯止めが掛からない状況が続いている。[br] 1人の女性が一生の間に産む子どもの推定人数を示す「合計特殊出生率」は1・38(前年比0・05ポイント減)で、全国平均を0・02ポイント上回った。県の合計特殊出生率は09年に1・26と過去最低を記録。翌年から増加に転じ、16年に1・48を記録したが、その後は減少傾向にある。[br] 母親の年代ごとの出生数は30~34歳が2416人(269人減)と最多。25~29歳1941人(244人減)、35~39歳1596人(4人増)と続いた。[br] 県は、合計特殊出生率を上昇させようと子育てと仕事の両立に向けた「働き方改革」の推進や未就学児を対象とした医療費助成の拡大などに力を入れる方針。[br] 99年から21年間続く自然減に、県健康福祉部の有賀玲子部長は「平均寿命の延伸のため特に働き盛り世代の死亡率改善に力を入れていきたい」とした。[br] 19年に県内で結婚したカップルは4601組(136組減)で、離婚は2009組(13組減)と、いずれも減少した。[br] 全国の出生数も統計開始以来、過去最少の86万5234人(5万3166人減)となった。90万人を割り込んだのは初めて。[br] 自然減は51万5864人と過去最多で、全国的にも人口減少が加速している。