歓迎、複雑…地元関係者思いさまざま/上北統合校の名称案決定で

3校統合校の校舎として使用される青森県立三本木農業高=3日、十和田市
3校統合校の校舎として使用される青森県立三本木農業高=3日、十和田市
2021年度に青森県立十和田西、六戸、三本木農業の3高校が統合して開校する統合校の名称案が「三本木農業恵拓(けいたく)」に決まった。地元関係者からは3日、「新しいスタートにふさわしい」「地元の思いが込められた校名だ」と歓迎する声が挙がった一.....
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 2021年度に青森県立十和田西、六戸、三本木農業の3高校が統合して開校する統合校の名称案が「三本木農業恵拓(けいたく)」に決まった。地元関係者からは3日、「新しいスタートにふさわしい」「地元の思いが込められた校名だ」と歓迎する声が挙がった一方、120年を超える伝統を誇る三農高関係者からは「変わらないでほしかった」という複雑な意見も聞かれた。[br] 十和田西高同窓会の水尻和幸会長(43)は「三農の名を残したい気持ちは理解できるし、付け加えられた恵拓には他校の思いも込められている。県立高としては斬新で良い校名だ」と好意的に受け止めた。[br] さらに「県立高校の統廃合は進むだろうが、校名に地元の思いをプラスすることは、今後の参考にもなるのでは」と推し量った。[br] 六戸高後援会の岡田寛紀会長(57)は「新しい名前で、新しい高校としてスタートできる。校名よりも、新校の教育方針の方が重要だ」と話した。[br] 一方、三農高同窓会の沼山喜久男会長(79)は「伝統ある三農に新たな文字を加える必要はなかった。シンプルなままで良かった」と指摘。一家4人が卒業生という男性(68)は「校名変更は残念だが時代の流れ。新たな歴史の始まりと受け止めたい」と語った。[br] 十和田市の小山田久市長は取材に、「三農の名が残るのは多くの市民の願いで、恵拓は地域に関わりがある字。名称にこだわらず、新たな歩みを進めてもらいたい」と述べた。[br] 三農高校長で、上北地区統合校開設準備室の遠藤剛室長は「みんなで新たな学校をつくるため、粛々と取り組む」としている。3校統合校の校舎として使用される青森県立三本木農業高=3日、十和田市