再処理工場設工認 規制委員長「うまく進んで1年」

新規制基準の審査に事実上合格した使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)を巡り、原子力規制委員会の更田豊志委員長は3日の定例記者会見で、安全対策工事の本格着手に必要な認可(設工認)に要する審査期間について「私(個人)の感触として、ものすごくうま.....
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 新規制基準の審査に事実上合格した使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)を巡り、原子力規制委員会の更田豊志委員長は3日の定例記者会見で、安全対策工事の本格着手に必要な認可(設工認)に要する審査期間について「私(個人)の感触として、ものすごくうまく進んで1年ではないか」との見解を示した。[br] 事業者の日本原燃は、設工認について、提出済みの申請書を取り下げ、秋以降に4分割して提出し直す方針を示している。[br] 更田氏は会見で、規制委として設工認の進め方を公開の場で議論すべきとし、「(その内容に)原燃には敏感に反応してもらう必要がある」と強調。 設備数が膨大であることを踏まえ、規制当局と原燃が適切なコミュニケーションを取った上で、双方が努力しなければ、設工認の審査期間が「数年オーダー(規模)」になるとの認識も示した。[br] 審査を効率的に進める必要性を指摘しつつ、単純に担当者を増員することは職員の専門性や他施設の審査との兼ね合いから難しい―とも説明した。 原燃は2021年度の工場完成を目指しているが、実現は厳しい状況にある。