東北防衛局が岡三沢地区での騒音調査の概要を報告/三沢

白澤豊課長(右)から岡三沢5、6丁目での騒音調査結果の説明を受ける住民ら=3日、三沢市
白澤豊課長(右)から岡三沢5、6丁目での騒音調査結果の説明を受ける住民ら=3日、三沢市
東北防衛局は3日、航空自衛隊三沢基地への最新鋭ステルス戦闘機F35A配備に伴い、三沢市岡三沢5、6丁目地区で2017、18年度に実施した騒音調査の概要を、市内で地元住民に説明した。騒音対策区域のうち、住宅防音工事対象の「第1種区域」である同.....
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 東北防衛局は3日、航空自衛隊三沢基地への最新鋭ステルス戦闘機F35A配備に伴い、三沢市岡三沢5、6丁目地区で2017、18年度に実施した騒音調査の概要を、市内で地元住民に説明した。騒音対策区域のうち、住宅防音工事対象の「第1種区域」である同地区の騒音について、住宅の移転対象となる「第2種区域」の指定基準値を上回る可能性を示唆した一方、特定地点での短期間の調査だったことを理由に明確な判断を避けた。[br] 三沢防衛事務所で同日、同局の白澤豊・防音対策課長が、岡三沢6丁目町内会の小泉愃司会長ら住民代表5人に報告した。[br] 調査は、航空機騒音に関する環境省の評価指標が変わり、飛行騒音に加え、誘導路を移動する際の地上騒音も評価対象に含まれたことによるもの。F35A配備や同地区の住民が移転を求めていることも踏まえた。[br] 騒音は17年9~11月(有効日数70日)と18年10、11月(61日)に同地区の計2カ所で測定。17年度は6丁目74・2デシベル、18年度は5丁目73・5デシベル、6丁目74・9デシベルで、第2種の指定基準値の73デシベルを超えた。[br] ただ白澤課長は、今回の調査が、住宅防音工事対象区域の基となる「騒音コンター」作成のために一定期間をかけて詳細なデータを分析する騒音度調査とは異なるとし、「同等の値が将来の騒音度調査でも得られるかは、現時点で確定的なことは言えないだろうと判断した」と述べた。[br] 説明を聞いた小泉会長は「測った時期の状況は現在と違う。今後、F35Aがさらに増えれば、数値はこんなものでなくなる」とし、同地区での調査を改めて行うよう要請した。これに対し、白澤課長は「同じような調査をする計画は現在ない」と回答した。同地区では引き続き、再調査を求めていく方針。白澤豊課長(右)から岡三沢5、6丁目での騒音調査結果の説明を受ける住民ら=3日、三沢市