当期純利益367万円、新型コロナで大幅減/青い森鉄道19年度決算

青い森鉄道(千葉耕悦社長)は2日、青森市で取締役会を開き、2019年度決算を承認した。新型コロナウイルスによる利用者の大幅減少に伴い、鉄道施設を所有する青森県に対し、線路使用料の減免措置を3年ぶりに申請。2783万円の減免措置を受け、当期純.....
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 青い森鉄道(千葉耕悦社長)は2日、青森市で取締役会を開き、2019年度決算を承認した。新型コロナウイルスによる利用者の大幅減少に伴い、鉄道施設を所有する青森県に対し、線路使用料の減免措置を3年ぶりに申請。2783万円の減免措置を受け、当期純利益は367万円(前期比94・7%減)で9期連続の黒字を確保した。[br] 売上高に当たる営業収益は55億4735万円(5・3%減)、経常利益は2993万円(77・1%減)だった。[br] 上期は訪日外国人客が好調だったことなどから前年度を上回る実績だったが、下期に入り台風19号や消費増税で徐々に売り上げが減少。さらに新型コロナウイルスの感染拡大で、小中高校の臨時休校やスポーツ・文化イベントの自粛が相次ぎ、追い打ちをかけた。[br] 本業の鉄道事業を見ると、旅客運輸収入は14億6666万円(4・5%減)で、普通運賃や通学定期は前年度より減少したものの、通勤定期は微増。寝台特急収入はカシオペアの本数が増え、1136万円(33・4%増)と伸びを見せた。[br] 同日会見した千葉社長は20年度の見通しについて「4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大した影響で4、5月は大幅な減収だった」と説明。その上で「19年度より厳しい状況。新型コロナへの対応を進めながら、事態の収束を見据え、夏休みなどに合わせた需要喚起策を考えていきたい」と述べた。