【新型コロナ】青森県が経済対策会議の初会合/中小事業者支援へ

中小事業者の支援策について意見交換した経済対策会議=1日、青森県庁
中小事業者の支援策について意見交換した経済対策会議=1日、青森県庁
青森県は1日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている中小事業者への対応を検討するため、有識者による経済対策会議を設置し、県庁で初会合を開いた。委員からは県内での消費喚起や事業者の設備投資といった支援策を求める意見が出た。今回の議論を踏.....
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 青森県は1日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている中小事業者への対応を検討するため、有識者による経済対策会議を設置し、県庁で初会合を開いた。委員からは県内での消費喚起や事業者の設備投資といった支援策を求める意見が出た。今回の議論を踏まえ、県は施策のたたき台を作り、7月の第2回会合で内容を協議。9月開会予定の県議会定例会に提出する補正予算案に関連経費を盛り込む方針だ。[br] 同会議は大学、産業界、金融機関、市町村の代表者による委員8人で構成。初会合の冒頭、三村申吾知事は「皆さんの意見を踏まえながら、地域経済の早期回復に必要な対策に取り組んでいきたい」とあいさつ。委員長に青森公立大学長の香取薫氏を選んだ。[br] この後、県の担当者が経済指標や業況判断を基に、サービス業や小売業といった中小事業者が担う業種が大打撃を受けた影響で、製造業にも波及している現状を報告。中小事業者は資金繰りの余力はあまりなく、早期に支援する必要性を強調した。[br] 意見交換では短期的な対応について、委員からは「支援策は充実しているが、適切なものを選ぶのが難しい。周知法や窓口を改善すべき」、「新しい生活様式に必要な設備や、テレワーク導入の支援がほしい」、「実際に経済を回す消費喚起策が必要だ」などの声が上がった。[br] 終了後の取材に対し、香取委員長は「行政の支援はさまざまあるが、事業者に素早く効率的に行き届いていないのが事実。それを踏まえて新たな対策を採る必要がある」と述べた。中小事業者の支援策について意見交換した経済対策会議=1日、青森県庁