死者16人、過去10年でワースト2 19年県内労災状況まとめ/青森労働局

青森労働局は29日までに2019年の青森県内の労働災害発生状況(確定値)をまとめた。死者は16人(前年比5人増)と、過去10年間で最も多かった11年の17人に次ぎ、ワースト2位だった。休業4日以上のけがを含む死傷者数は1270人(8人減)と.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森労働局は29日までに2019年の青森県内の労働災害発生状況(確定値)をまとめた。死者は16人(前年比5人増)と、過去10年間で最も多かった11年の17人に次ぎ、ワースト2位だった。休業4日以上のけがを含む死傷者数は1270人(8人減)と減少に転じたものの、高止まりの傾向が続いている。[br] 労災で亡くなった16人のうち、交通事故による死亡者が6人と過去5年間でワーストを記録した。業種別では建設業が最多の4人で、商業が3人、製造業と農林業が各2人と続いた。労働基準監督署別で見ると、八戸が最も多い6人。青森が3人、十和田、弘前、五所川原が各2人、むつが1人だった。[br] 事故の態様では「転倒」が353人(65人減)と最多だったものの2年連続で減少。一方、「墜落・転落」は249人(14人増)、「動作の反動」は137人(28人増)、「はさまれ」は131人(7人増)といずれも増加した。[br] 年代別では、50歳以上の高年齢層が増加傾向にあり、19年は708人(37人増)と死傷者の半数以上を占める。中でも、転倒災害は251人と高年齢層死傷者の35・5%に上った。 転倒などの事故が多発する冬期間の災害発生状況については、降雪量が少なかったことから、602人(8人減)に抑えられた。[br] 青森労働局は死亡者数を10人以下、死傷者数1216人以下を目標値に設定。建設業の墜落・転落防止の徹底と、転倒災害を防止するキャンペーンを展開し、労働災害の抑止につなげるとしている。