再処理工場、完成までの工程「精査する」 定例記者会見で増田社長/日本原燃

再処理工場完成までの全工程を精査する考えを示す増田尚宏社長=29日、青森市
再処理工場完成までの全工程を精査する考えを示す増田尚宏社長=29日、青森市
日本原燃の増田尚宏社長は29日の定例記者会見で、新規制基準の審査に事実上合格した使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)について、2020年度内に終える予定の安全対策工事のスケジュールだけでなく、21年度上期とする完成目標も含めて「全体の工程を.....
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 日本原燃の増田尚宏社長は29日の定例記者会見で、新規制基準の審査に事実上合格した使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)について、2020年度内に終える予定の安全対策工事のスケジュールだけでなく、21年度上期とする完成目標も含めて「全体の工程を改めて精査したい」と述べた。完工目標を堅持する姿勢は貫いたものの、実現は厳しさを増している。[br] 再処理工場を巡っては、原子力規制委員会が13日に、基準に適合しているとする審査書案を了承。今後、意見公募や経済産業相への意見聴取といった手続きを経て正式合格となる。[br] 工場完成までには、安全対策工事の終了後に使用前事業者検査を実施し、規制当局による確認を受ける必要がある。[br] 増田社長は会見で、完成までの一連の工程を精査する考えを初めて示した上で「やるべき内容が確定する(正式)合格時に説明したい」と改めて強調した。正式合格は早ければ夏頃になるとみられ、その際に延期を判断する可能性がある。[br] 一方で、規制委の更田豊志委員長が完工目標を「アンビシャス(野心的)」と表現したことに対しては「アンビシャスな目標を掲げてやっていくことは大事だ」と述べた。再処理工場完成までの全工程を精査する考えを示す増田尚宏社長=29日、青森市